「100年企業へ、その節目を共に」
社長×社員(中途採用)CROSS TALK

―変革の今、私たちがここにいる理由
それぞれ異なる業界からの転職組。製造部のWさん(30代・男性)は大手自動車部品メーカー出身、営業アシスタントのHさん(40代・女性・準社員)は食品業界出身、そして営業職として入社したNさん(30代・女性)はアパレルメーカーでの経験を持ちます。
今回は、社長との対話を通して、ジュトクという会社の姿、これからの挑戦について深掘りしました。

「一貫体制」への共鳴 ―
なぜジュトクを選んだのか
上村社長:
今日はあらためて皆さんがなぜこの会社を選んだのか、率直な思いを聞かせてもらえますか?
Wさん:
前職では、自動車部品の製造ラインで働いていました。正直なところ、自分の作業がどこに繋がっているのか見えず、やりがいを感じにくかったのです。でもジュトクでは、企画から製造、販売、配送、さらには商品分析までを自社で完結していると知り、「ものづくりのすべてに関われる」環境に惹かれました。自分で企画したものを形にし、お客様に届けて、反応まで得られる。そんなサイクルに携わりたいと思ったのです。
Hさん:
私は子育てと両立しながら働ける環境を探していて、最初は「土日祝休み、子育て支援あり」という制度面が目に留まりました。でも実際に会社のホームページを見て、「人の消費を科学する」というタグライン(ブランドメッセージ)に心を打たれました。メーカーで働いていた時はお客様の声が届きにくかったのですが、ここでは自分の業務が誰かの価値に直結しているのが分かる。働くことへの意味を再発見できる気がしました。
Nさん:
私も転職活動中、「長く続いている会社には理由がある」と感じてジュトクに興味を持ちました。84年も続いてきた背景を調べる中で、一貫体制の仕組みや小さな組織ならではの連携の良さに触れ、「ここなら人との距離が近くて、責任感を持って動ける」と感じました。入社してみると、それが本当にその通りで、毎日驚きと学びの連続です。
組織が壊れ、再生する瞬間 ―
「変化の途中」に入社したリアル

上村社長:
私が社長になって18年になりますが、これまでに2回、組織が壊れる瞬間がありました。1度目は18年前の代替わりの時、2度目は今まさに現在。時代の変化が想定以上に早く進み、価値観の変化、デジタル化、働き方の変化など、それまでのやり方が通用しなくなる今のタイミングでした。ですが、そうした変化に直面したからこそ、新しい仲間を迎え、みなさんと一緒に新しい「100年企業」を目指していきたいと思っているのです。
Wさん:
そのお話を聞いて、限られた場所でもしっかり考えてやっているところもあるし、「変えられるところがある」というのは、入ってみて思ったところです。実際、そこを変えていきたいという気持ちもありますし、自分が加われる余地があるのは大きいですね。
Nさん:
実際に入ってみて、自社でシステムを作っていたり、受注処理や見積もりも独自で工夫されているのを見て、「改善と実行を積み重ねてきているんだな」と感じました。人数的には前職と同じくらいなのに、情報共有がとてもスムーズで、「私が前職で悩んでいた部分が、ここでは解消されている」と実感しています。
現場から見たジュトク ― 実際に入社してみて、どう感じたか
Wさん:
正直に言うと、最初は工場に「昭和っぽさ」を感じました(笑)。でも逆に「ここから変えていける」という希望にもなりました。実際、業務の中では改善の余地もたくさんありますが、それに取り組む土壌がある。自分の提案が受け入れられ、反映される環境って本当に貴重です。
Hさん:
私は3次面接まであったことに少し緊張していましたが、入ってみると皆さん本当に優しい。社内制度も明確で、研修も丁寧。資格手当があるのも驚きました。パートでも「一緒に会社を良くしていこう」という空気に包まれているのがありがたいですね。
Nさん:
私が特に感じたのは「責任の共有」です。誰か一人のせいにするのではなく、「どうやったらうまくいくか」を皆で考える文化。だからこそお客様の要望にも、出荷・製造・営業が一体となってスピード感を持って対応できるのだと思います。
自分で考え、動ける人が活躍する ― 「受け身」ではなく、「納得して動ける人」へ
上村社長:
Nさんの面接の際に「この会社で活躍する人の共通点は、どのような人ですか?」という質問がありました。私はその際「自分で考えて、動ける人が・・」と回答したと記憶しています。その意味は、指示待ちではなく、ゴールから逆算して自分の動きを設計できる人が、変化に強く、組織を支える柱になると考えているのですが、それについてはどうですか?
Wさん:
前職では、設計されたものをただ作るという作業でした。今は研修で「なぜそれをやるのか」「その先にどうつながるか」というところまで教えてもらえて、そのうえで自分なりに「もっとこうした方がいいのでは」と考えられる。現場に入った後も、「目的がわかっているからこそ、自分で改善を考える」ことが自然とできるようになりました。そういう意味で、ここは考える力を伸ばせる職場だと思います。
Hさん:
私が電話対応などでお客様の声を直接聞いたとき、以前は「自分の担当ではない」として流すことも多かったのです。でも今は「じゃあどう解決できるか」とその場で考えて、社内にすぐ共有できる。製造や営業の方たちと一緒に対応策を考えられるのも、一貫体制ならではの強みだと思いますし、「どうしたらお客様の課題に応えられるか」を考えるのが楽しいですね。
Nさん:
私は入社前、常務から「何がストレスに感じますか」と聞かれて、「理由がわからないまま作業をするのが一番つらい」と答えたのです。でも入社してみると、すべての業務に「なぜやるのか」「どこにつながるのか」が丁寧に説明されていて、そこに本当に感動しました。理由が分かれば、自分で動けるようになる。自分の仕事が会社のどこに影響するか分かると、自分の中でも責任が生まれます。やらされ仕事じゃなくて、「やるべきこと」になると感じます。
上村社長:
皆さんの言葉を聞いていて嬉しく思います。自分で考えられる人というのは、実は人の話を素直に聞ける人でもあると感じています。一方的に動くだけではなく、誰かの話から学び、それを受けてどう動くかを考えられる人が、これからのジュトクをつくっていくのだと思います。
研修は“仕組み”より“目的”から ― ジュトク独自の教育スタイルとは
上村社長:
入社後、誰もが口をそろえて話すのが「研修がしっかりしている」ということ。だが、単に制度として整っているだけではなく、「なぜそれを学ぶのか」「何のために行動するのか」という“目的”から共有されるのが、ジュトクの教育スタイルの大きな特徴です。
Wさん:
僕が入社したとき、まずは会社のことをまったく知らない状態で研修に入りました。最初は正直、話の内容がよくわからない部分もありましたが、現場に出てから「これがあの時に言っていたことか」と腑に落ちる瞬間がありました。特に印象的だったのが、現場の先輩が「これは何のためにやるのか」「お客様にとってどうつながるのか」という“先”の話までしてくれたこと。目的がわかれば、自分で判断して動くようになる。そういう教え方はすごくありがたかったですね。今、自分が誰かを教えるときも、その伝え方を意識しています。
Hさん:
私が特に印象に残っているのは原価計算の研修です。コピー機の紙や電気など、日常のちょっとした行動がどうコストに関わってくるかを学び、「数字を上げるために自分ができること」を意識するようになりました。
また、受注処理の研修では、実際に経験を積んだ人でないと気づけないような“落とし穴”まで教えてもらえて、あらかじめ注意できるようになったのは大きかったです。
Nさん:
私は、「理由がわからないまま動くのが苦手」なんです。入社前にそのことを面接でお話ししたんですが、常務から「うちはきちんと理由を説明してから任せるから大丈夫ですよ」と言ってもらえました。実際、その通りで、会社全体として“背景と目的”を丁寧に共有してくれる文化がある。
だからこそ自分でも「この先どうなるか」を考えて動くようになれました。あの時の安心感は、今も支えになっています。
上村社長:
私が入社した頃は研修なんて何もなかった。いきなり作業に入れと言われるような時代です。でも、だからこそ思ったんです。「目指す姿」が明確になっていれば、今何を学べばいいかも逆算できる。最短で成果を出すには、目的から考える研修が必要なんだと。
今では社内で必要なスキルを自前で設計・展開しています。銀行や第三者機関からも「ジュトクの教育は高度で独自性がある」と評価されるようになりました。これは、社員が“自分のためだけでなく、誰かのために考えて動ける人材になる”ことを目指してきた結果だと思っています。
目指す未来と、ありたい姿
Wさん:
自分の技術で特許を取ることが夢です。いずれは「Wに任せれば間違いない」と言ってもらえるような存在になりたいですね。
Hさん:
営業アシスタントとして、営業担当の方が安心して業務に専念できるようサポートし、信頼される存在になりたいと考えています。そして今後はお客様の満足度や感想を積極的に聞き出し、それを製造・企画・営業の各部門に伝えることで、陰ながら売上に貢献できる存在になりたいです。
Nさん:
私はまだ営業として駆け出しですが、一つひとつの案件に全力で向き合っていきたいです。地味でもコツコツ、信頼を積み重ねて「頼れる営業」になれるよう努力したいと思っています。
地方だからできる、価値創造
上村社長:
地方企業であることを弱みと捉えるのではなく、強みに変えていきたい。人の顔が見える距離感、技術の積み重ね、誠実さ。そういったものが世界に通じる武器になります。ジュトクは、これからもその地道さと柔軟性で、皆さんと共に環境、作業現場、地域社会を支える企業でありたいと思っています。
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それぞれの言葉に、自分の可能性を信じ、会社とともに未来をつくろうとする熱意が詰まっていました。「100年企業」へと向かう道のりの中で、今まさにその歩みを共にする人たちがここにいます。